ビタミンF/重松清
- 作者: 重松清
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2000/08
- メディア: 単行本
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古本屋で買った本です。
これは短編だったので時間のある時に少しずつ読んでました。
前半はとにかく私からみてダメ過ぎる父親ばかり登場してイライラします。
世の男共はこんなにも自分のことしか考えられず、意気地もないのかと。
でも夫を含め近いものを感じたことはあるので、結構リアルだなーと感じつつ、だから仕方がないさと思ってはいけないなーとも思いました。
実際身近にいる義兄が子供の為に自分を犠牲にすることのない人で、それをフォローする義母や義父もその要因なんだろうと思うので、夫がこうならないようにと日々教育?しています。
そして息子がそういう父親にならないように男だからとか女だからとか言わない男に育てたいなと思っています。
前半のダメな夫を作ってしまったのは、それは仕方がないと諦めてしまった妻にも原因があると思うので、いつかきっと分かってくれる日が来るだろうと言い続けなくてはいけないんだろうなと思います。それが親としての責任でもあると思うし。
最後の2つの話はとても良かったです。これはお父さんが良かったと言うよりも、子供がしっかりしているから感動したんだろうな。
結局子供を育ててる気でいる私達親は、子供に育てられてることもたくさんあるってことですよ。