夜想/貫井徳郎
夜想
貫井 徳郎
中盤に差し掛かったら気になってしまって一気に読みました。面白かったけど疲れました。最後は目が覚めたと言う感じだったからホッとしましたけどね。
特殊能力と言うのは、自分自身持っていないし、周囲で持っていても信じられるかどうか分からない。そんな感覚ですから、本の中だけのこととして読んでいた感じ。
人は何かに依存して生きているのが普通なのか。それに答えを見付けられないまま読み続けていました。私が家族を失ったら、と考えずにはいられなくて、ずーっと考えてみたけれど、それは信じるものだけに限らず、弱っている時にはいろいろなものが入りやすい状況なんだろうなと思います。回りから見たら騙されていると感じても、本人が幸せであれば構わないんじゃないか。それが私の考えです。信じている人に冷静な批判をしたって通じるはずがないしね。
そう言ったものを見つけて、同士と共に幸せな時間を過ごせるのであれば、何もないまま現実を歩いていくよりも幸せな場合だってあるのかもしれない。そう思いました。