シャイロックの子供たち/池井戸潤

シャイロックの子供たち

シャイロックの子供たち


あれから一気に池井戸さんの本を予約したら、一気に届いてしまって焦ってます。
返却期限までに読み終えるのか心配。
無理なら再度借りるしかないかな。
だって面白いんだもん。


これは短編なんだと勝手に思っていたら、どこかで繋がっていて、
それがハッキリ分からなくて、でも途中でその後が分かったりして面白かったです。
私は今会社の経理をしているので、銀行にはとてもお世話になっていて、
経理は主に税理士さんにお願いしているけど、銀行の人にもいろいろなアドバイスをしてもらうことも多々。
私自身分からないことだらけで、それを恥ずかしいと思う気持ちがないので、
気になったり、分からないことは何でもとりあえず聞いてみる。
そうすると、本当にいろんなことを教えてくれて、
それを実行すれば、帳簿などを見てすぐに誉めてくれたり、努力してることが分かりますと言ってくれる。
だから未熟でも会社を良くするために頑張ろうと思える部分もあって、
そんな経理勉強中の私には池井戸さんの本も勉強になる。


会社を倒産させないためのヒントになる文章もあるし、
会社を経営していく上での最低限の基盤みたいなものも見付かったりする。


私は経理をやっていく以上、誠実でありたいといつも思っていて、
何でもかんでも経費で落とせばいいと言うような考えをどうしても許せない。
そんな私腹を肥やすことばかり考えている会社では、先が見えているとも思う。
でもそれを変えようと頑張っている私のことは煙たがられているだけで、
真の味方は夫だけ。ずっとそう思っていたのだけど、
ある時税理士さんや銀行の担当者さんにすごく誉めてもらって、
涙が出るほど嬉しかった。
きっとこれから会社は良くなりますよと言われ、
私が経理をやるようになって本当によかったですと言われ、
身内にどれだけ嫌われようとも、頑張ろうと思えるようになったのです。


本の感想ではなくなってしまったけど、
池井戸さんの本を読んでいると、初心に戻れる気がしてとても楽しい。