静子の日常/井上荒野

以前ベーコンと言う本を借りた記憶がありますが、その内容は全く思い出せないので、読まずに返してしまったのかも。

この作品は内容の紹介を見て面白そうだったので予約してみました。
さくさくっと読み終えました。
ずーっと静子さんが出てきますが、短編が続いている感じで、主役が静子さんだったり、孫だったり、息子だったりします。

近頃年を重ねることの魅力が見付からず、怖いなーとかイヤだなーとか思ってばかりいました。
だからって逃げられないし、時間を止めることも出来ない。
受け入れて年を重ねることを楽しみたいとも思っていて、そんな気持ちからこの本を読んでみたいなと思ったのです。

静子さんがすごく可愛らしい人で、達観しているような気がするのですが、それが嫌味じゃなくて、だからこその言動なんだろうなと感じます。
毎日がとても楽しそうで、充実しているのです。

私もこんなおばあちゃんになれるかな、なれたらいいなと思いながら最後まで読みました。