エイジハラスメント/内館牧子

エイジハラスメント

エイジハラスメント

内館 牧子



内館さんはもう本を出してないのかと思ってました。毎度お世話になっているユミさんのところで見掛けて予約。やっと回ってきました。

こういった内容のものにはひかれるのでとても楽しみに読み始めたのですが、何だかあんまり楽しくない。書いてあることが意地悪なんだろうな。

私は今この主人公とほぼ同じ年齢で、何か素敵に生きる参考になる内容を期待していたのですが、若くても古くても女って心の中で妬み、僻みながら生きているのかと悲しくなりました。私は今若い子のことを特別羨ましいとも思わないし、今の自分をそれほど卑下してもいません。そりゃいつまでも元気で素敵な女性でいたいとは思うけど、それは誰かと比べたり、誰かに見せ付けたりしたくてそうなりたいんじゃなくて、自分自身がそうなりたいと思うからで、実際若い子の良い面も分かってるつもりだし、自分と同年代の素敵な面も知っている。これから年をとることの不安は病気のことくらいで、自分の為に時間を使える楽しみもある。



最後の最後に多少ホッとする場面はありますが、ほとんどが女の醜い部分で構成されているようで気分が悪かったです。内館さん自身が何かストレスでも抱えてるのかな?と思うほど。文章の使い方もお粗末なところがあったし、乱丁もありました。

でもこの方の作品は元々こんな感じだったっけ?と思ったり。



日々を穏やかに過ごしてる方や、爽快感を求めるならお勧め出来ませんが、気になるようならご覧下さい。



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