若くない日々/藤堂志津子

若くない日々

若くない日々

藤堂 志津子



少し前に久し振りに藤堂さんの本を読んだら、いろいろと読みたくなって借りました。これは新作なのかな?藤堂さんは多分自分の年代の小説を書く人だと思うので、今50代の女性を主人公としていると言うことは、藤堂さん自身も50代になられたのかもしれませんね。

私はまだ30代なのですが、50代なんてすぐのような気がします。この本に登場する女性は全て独身です。それが自分と比較できないところですが、もしも自分が独身で50代になったら、どんな風に生きているんだろうとは考えました。

今の私の日常は、自分のことよりも子供や夫の為にいろいろなことをやっている気がするので、それが全てないわけですよ。そりゃ結婚してなければ自分のことだけをやればいいんだけど、ちゃんと仕事してるのかなとか、仕事あるのかなとか、友達いるのかなとか、彼氏はいるのかなとか、今に置き換えても考えることはそんなに変わらないような気がします。

でも結婚してなかったら、焦るかもしれない。50代になればそんな気持ちもなくなるのかもしれないけど、やっぱりしないからこそ結婚してみたいと思うだろうし、もしかしたら結婚相談所とかに登録して、毎週お見合いパーティーに行ってるかもしれないよね。

だけどやはりそうでなかったらと考えても現実味がなくて、この本を読みながら寂しさを感じるのです。

これだけ読むとすごく寂しい独身女のお話ってイメージになってしまうかもしれませんが、実際はほとんど読後感は爽快です。1話を除いては。それがどれなのか、気になる方はご覧下さい。



JUGEMテーマ:読書