中年前夜/甘糟りり子
- 作者: 甘糟りり子
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/05
- メディア: 単行本
- クリック: 3回
- この商品を含むブログ (4件) を見る
私の今の年齢よりも少しだけ上なので、感情移入しやすいと言うか、結婚している自分と近い真澄の悩みなどは理解できました。結婚をしなかったらそれ以外の2人のような人生を歩んでいたかもしれない。それよりももっと寂しい人生を送っていたのかもしれない。そんなことも考えましたけど、結婚していたって寂しい時はあるし、悩むこともある。悩みの種類や寂しさの源は違っていても、似たような感情を持つのかもしれないと、読みながらいろいろなことを考えました。
どうなるんだろうと思うことが多かったので読み出したら一気に読み終えました。
でもね、最後結婚している女が1番不幸なような終わり方には納得出来ませんでした。作者の方は結婚に否定的なのかな?主婦の存在を軽く考えているのかな?読んでいてそのページが最後だとはどうしても思えずに、何度もページの端を挟んで擦ってしまいました。
主婦は救われないって感じがして読後感が非常に悪いです。