名もなき毒/宮部みゆき

名もなき毒

名もなき毒

宮部 みゆき



連休中ということもあり、自分の好きなように過ごせない時には本を読むことが多い。

随分前に予約していた本が、ようやく借りられることになりました。

最初はなかなか話に入り込めずに、何度も同じページを読んでしまいました。

でもいつからか、ぐいぐいと話に引き込まれ、

気が付くと本を手に取る始末でした。



原田さんって人が怖すぎる。考えられない人です。

でも、大きさは違えど、似たような感覚のずれと言うのは、

人と関わる上で感じることはあります。

そんな場合にスルー出来れば良いけれど、

一緒に何かをやらなくてはいけないとか、

ご近所さんだったり、同じ学校へ子供を通わせている親同士だったりすると、

避けようがない。

人のことを全く気にせずにいられたら楽だろうけど、

私はとても気になってしまうタイプ。



原田さんって人は、どうしようもないのかな。

どうにかならないのかな。

知れば知るほど憎む気持ちが膨らんでしまって、イライラしてしまいました。



私は人を羨む場合、裕福な人を妬むことはありません。

そりゃお金はあった方がいいし、

お金のない苦労は小さい頃からしていて、

もっとお金が欲しいと思うことも多い。

でも、お金に余裕があることを理由に人を妬むことはないです。

それは、お金をたくさん持っている人に魅力を感じないからなのかも。



どちらかと言うと、どうにもならない容姿を羨むことが多いですからね。



杉村さんのような人が私は好きです。

そういう人になれたらいいなと思います。

いつも穏やかな人に。

そして、自分に関わる人もいつも穏やかであって欲しいと思います。



またしても感想じゃなくなってますね。



この本とても面白かったです。お勧めです。

きっと一気に読めると思いますよ。