見えない誰かと/瀬尾まいこ

見えない誰かと

見えない誰かと

瀬尾 まいこ



新刊かと思ったら、エッセイでした。

でもとても面白かったです。

私の友達に中学校の先生になりたいと思っているお嬢さんがいます。

この子は私よりも随分年下なのに

とてもしっかりしていて、私よりも精神的には大人だなと感じることが多いです。

読んでいるとその子のことをどうしても思い出してしまう。

そして、きっと彼女も素敵な先生になるんだろうなと思う。

本の作者にも、彼女にも、子供に対する愛を感じるのです。



私は以前書いたこともあると思いますが、子供が嫌いです。

自分の子供は可愛いけれど可愛くない。

でも私が産んだわけだし、責任もある。

そして可愛くないと思っても、無償の愛を注いでしまう。

それは自分の子だからだと思っています。

だけど、これが他人の子だったら同じように思えない。

心から可愛くないと思える。



今、ミニバスで知り合った子供達と関わることがとても多くて

それなりに誰とも話すし、ふざけたりもする。

そんな様子を見ていたお母さんに「子供好きなんだねー」と言われました。

えええ?とんでもない。「嫌いだよ」とさらっと答えました。

そしたらとても驚かれて、「全然そう見えない」と言われました。

愛想だけはいいのよーと笑ったけれど

子供と言うのは、慣れてくるとそれなりにいろいろなものを返してくれます。

それは怒れることもあるんだけど、それなりに心が温まることもあったり。

ただ、私のしている子供との付き合いは、あくまでも息子メインなのです。

息子がちゃんとみんなと付き合えてるのかを知る為と言うのかな。

見ていて気になることがあれば、そこはじっくり判断したい。

そういう計算があるのです。

純粋に子供が好きで付き合ってるわけじゃないのです。

いや〜な大人なのですよ。



ミニバスの他のお母さんの1人に「子供大好き」と言う人がいます。

私はその人がちょっぴり苦手です。

子供を大好きだと思う感覚が苦手なのです。



また話が本の感想じゃなくなってるな。



教員を目指している彼女に、読んでもらいたい本でした。