檸檬のころ/豊島ミホ

檸檬のころ

檸檬のころ

豊島 ミホ



ひまさえあればのユミさんの感想を読んで予約した本です。

これ、すごく良かったです。とても好きな本です。

高校生ってもう遥か彼方の出来事なのに

ドラマにしても本にしても、目にすると元気になる。

それは自分がきっと元気だったからなんだろうな。



私の高校時代と言うのは、本当に普通でした。

バスケをやって、バイトもやって、好きな人もいて。

嫌いな先生もいたし、勉強は好き嫌いがハッキリしてた。

友達には平気でひどいことを言って傷つけたりもしたな。

好きな人はいたけれど、今つよしくんを好きな感覚と似ていて

彼が見えたと言ってはキャーキャー騒いでました。

ちゃんと告白なんてしたことなかったからね。

いや、告白したって振られるに決まってたけれども。



でも負の出来事もちっとも平気で通り過ぎて行ってたなと今は思います。

それなりに悲しんだり落ち込んだりもしただろうけどね。



この本を読んでいて、状況によっていちいち過去を振り返ってしまいました。

若いって素晴らしい。

若いって無敵だ。

でもそんな年だけ若い奴らに負けてられないぞとも思いました。



私が1番好きだったのは「金子商店の夏」です。

最後ぽろっと涙が出ました。

どうしてなのか上手く説明出来ないんだけどね。