トゥインクル・ボーイ/乃南アサ

トゥインクル・ボーイ—子供たちの7つの憂うつ

トゥインクル・ボーイ—子供たちの7つの憂うつ

乃南 アサ



これは辛いお話ばかりでした。短編なので読みやすいです。でも余りにも辛い。子供が成熟過ぎるからなのか大人が子供とはこうであると決め付けている故か、どれも読み終わると背筋がぞーっとなる感じ。大人の勝手で子供を操ることを子供は案外分かっているもんです。でもそれを分からない振りすることは子供の優しさなのかどうなのか。私も親から離れたい日々を送ったので少しは分かります。私は自分に経済力をつけなくては何も出来ないことを随分小さい頃から悟っていたのでそれまではと我慢していた記憶があります。寂しいことだけど。それが今親となった私には悪影響となっている部分もあるだろうなーとも感じます。息子には家が1番と思える子でいて欲しいと願っていますが。