きみの友だち/重松清

きみの友だち

きみの友だち

重松 清



すごく良かったです。短編のような感じなのですごく楽に読めるのです。もう子供が主人公の話を読んでも自分のことを振り返るよりも自分の息子がこの子だったらと思って読むようになっちゃったなー。年齢がそうさせるのか?怖い怖い。でもいつの時代にも学校と言う場所へ通っている間はいろいろと考えることがあるもんだなぁと思います。集団生活って強いものが偉いって風潮があるからねー。それに逆らえば居場所がなくなったりもするだろうし、1人の怖さを知る時もあるかもしれない。1人が平気な人が1番強いのかもしれない。息子はこの先どんな状況と対面してどう感じ、どう考え、どう行動するんだろう?その時私や夫の存在が息子の心の支えになることが出来るだろうか。そこまで大きな存在になれなくても今の息子のように嬉しかったことや怒れたことや悲しかったことを聞いて欲しいと思える存在でいられるといいんだけどな。何の解決もしてあげられないかもしれないけど一緒に悩んだりすることは出来るし、私にはそんな存在がいなかったからそういう親でありたいと思う。読みながら主人公になる子が変わるたびにいろんなことを考えてしまいました。とってもいいです。久しぶりにお勧めです。夫にも読ませてみようかな。