リズム/森絵都
リズム
森 絵都
何となく借りてみました。何だか近頃こんな感じの学生を題材にした内容にとても心惹かれます。何故でしょう。年を取ったからってことかな。
面白かったこともあるけれど、字が大きめだったのであっという間に読み終わりました。2時間位だったかな。そして既にゴールド・フィッシュも読み始めています。
私がさゆきの頃はとにかく親が嫌いで、親を変えて欲しいと心から願っていて、思っていることも何も言わないし、聞いて欲しいとも思わない。ただ、今の生活を維持させてくれたらそれだけでいいと思っていました。それが反抗期と言われてしまうならそうかもしれないけど、見えない何かに対してイライラしていたわけではなくて、自分の母親に対してだけそういった感情が生まれてくるのです。それまでの親子関係が影響しているんだろうと思いますけどね。
そんな私が大人になって願うことは普通の家庭を作ること。
それは叶ったと思います。今のところ。
でもこの本を読んでいると、普通の家庭ですくすくと育ったさゆきと出会えて、とても幸せな気持ちになります。だからすごく心地よい。もっとこのままでいたいと思う。
息子は私と同じような気持ちを抱えながら生きていくことはないと思うけれど、思春期を迎える時にどんなものに悩み、どんなものと向き合っていくのか、上手に過ぎていってくれたらいいのになと思います。