桜ハウス/藤堂志津子
桜ハウス
藤堂 志津子
4人の女性の共同生活が軸となったその後のお話。
結構面白かったです。読みやすくて。
女は本音と建前が絶対にある生き物なんじゃないかと私は常々思っています。
もちろんそれは性別関係ないかもしれませんが
女性の方が本音に毒が多いような気がする。
それは自分が女だからなのかもしれない。
4人の中で誰かが特別に好きとか嫌いとかはなくて
でもそれはどうなのかなと思うことがあったり
そういう考え方もあるのかーと思ったり。
いちいち自分に反映してしまうのです。
中でもとても参考になったのは
不必要に気をつかったり、気をまわすことは、
むしろ一緒にいる相手を疲れさすことになりかねない、
ということである。
相手が胸にかかえている屈託に気づいても
気づかないふりをして、ほうっておく。
ほうってはおくけれど、それとなく注意して見守る。
そうするうちに相手の機嫌もなおっていく。
ここの部分は何度も読んでしまいました。
そしてとても考えてしまいました。
私にはこれが足りなかったなと。
女性の生き様を読むことはとても好きなので面白かったです。