八月の路上に捨てる/伊藤たかみ

八月の路上に捨てる

伊藤 たかみ



芥川賞を受賞したことで予約した本です。角田さんの旦那様だと知って、夫婦揃って作家さんなのねーと驚きました。有名な話だったのかもしれませんが、私は全然知らなかったのです。

とても薄い本だったので１日で読んでしまいました。読みやすいです。表現の仕方が分かりやすいので、すーっと世界に入っていける感じ。男の人ってこんなことを考えるのかーと思ったり、それは女も同じだよと思ってみたり。２作入っているのですが、どちらも終わり方が爽やかなので、読後感が気持ち良い。

私は２作目の作品の方が好きです。ところどころで笑ってしまうような、温かさを感じる内容でした。この主人公の人が面白いのですよ。麩菓子の一致にはにんまりとしてしまいました。夫婦って面白いなと思いました。

一緒に生活しているから欲しいものが同じで足りないものが同じって表現が印象に残っていて、なるほどと思いました。

ふう太郎スナックはどうなったのか、まだ気になります。